女性の健康コラム

 

◎月経の終わりは十人十色

 女性は、性成熟期といわれる時期の終わりに近づくと更年期といわれる時期に入ります。女性にとって重要な役割を果たしている卵巣の働きがしだいに消失し、ついに月経が永久に停止することを閉経と呼びます。いつが閉経と決めることはとても難しいので、最後の月経から1年以上月経の到来がこないことで通常は閉経と確認をしています。このほかに人工閉経といって、自然閉経に達する前に何らかの疾病で卵巣・子宮摘出の手術などで人工的に閉経に到る場合もあり、ともに卵巣機能の消失ということで、いずれの場合にも同じような症状が出ることがあるわけです。

 では閉経は何歳ころおきるのでしょうか? 日本産科婦人科学会の資料では、「本邦婦人の閉経年齢は、42歳から56歳の間に起こり、中央値(ちょうど統計的に中央の年齢)が50.5歳」と記載されています。個人差が大きくとても幅が広いのです。 また、この閉経前後の時期の体調の変化は、本当にひとりひとり出方も出る時期も症状の種類もずいぶん違いますので人と比較をすることはあまりお勧めではありません。あなたはあなたらしく健康的美人であるよう考えてみると気が楽になるのではないでしょうか?

 今回の最後にお勧めの一言 そろそろ閉経の時期かなあと思い始めたら家計簿の隅にでもメモ帳の隅にでも月経と体調の記録をつけておきましょう。閉経というのも自分の人生の重要な一時期です。

 

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